生きて欲しいからの決断

日曜日、予定通りに母を父のところに連れていった。
父は嬉しそうで、母もいつもより反応があり、父のことをわかっていると思った。
一週間に一度でもいいから、会わせたいなあ。

ここ数日、父の容態は落ち着いている。
やはり口からは何も入れる事が出来ないが、熱もなく痛みもなく、酸素も安定している。痰は変わらず、3時間おきに吸引だが。声も少し出てきた。
元気のない時にはハフハフしか聞こえなかった発語が、何とか聞き取れる。
容態が落ち着いているので、食べたい、飲みたいと言う。
食欲があるのは喜ばしいことだが、食べさせてあげれないので、つらい。

そろそろ急性期病院のここから、療養型病院へ転院しなくてはならない。
候補の病院は決まり、胃ろうはしない事した。
あとは、候補の病院のベッドが空き次第、転院となる。
父にその話をすると、素直に受け入れてくれた。
でも、「家には帰られへんか」と一言。喀痰吸引を3時間おきでは、自宅は無理なのです、ごめんね、お父さん。生きて欲しいからの決断なのです。



by honnara-do | 2017-12-19 23:32 | 家族 | Trackback

作家・楠章子のきまぐれ*のんびりブログ*日々のささやかなことを書いていこうと思います


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