カテゴリ:本( 250 )

本の時間

「本の時間」2月号が、刷り上がりました!
私はこの号から連作短編の連載をスタートしています。今号は「電気ちゃん」という短編。

 その夜、あ可梨は初めてビールというものを飲んだ。初めて酔っぱらい、そして初めてセックスした。
 ビールは苦かったし、炭酸は喉に突き刺さったし、酔うのも頭がくらくらするばかりで、そんなに楽しいものではなかった。セックスはというと、錆びたナイフで切られるように痛かった。身体を固くするあ可梨の耳元で、電気ちゃんが「力ぬいて」と低くささやいた。オーディオからは、かすれた声で歌うジャニスのサマータイムが流れていた。(本文より)

児童文学からは離れて書きました。三姉妹とその家族の物語。「電気ちゃん」は末娘・あ可梨の話です。この先、次女、長女の話と続きます。

「本の時間」は、毎日新聞社の文芸PR雑誌で、無料ですよ。本屋さんのレジ横などに、置かれていると思います。よかったら、皆さん手に入れてご覧になって下さいね。
毎日新聞社のホームページ
 http://mainichi.jp/enta/book/honnojikan/ 
からだと定期購読できるみたいです。(でも、その場合は年間購読料1000円)ちなみに、ホームページの紹介欄は、まだ1月号のままになっています〜

私のお話も読んで欲しいけれど、他に町田康さんの連載や三砂ちづるさんのインタビューや安倍龍太郎さんのエッセーなど、盛りだくさんの内容で、読みごたえアリです!
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by honnara-do | 2010-01-17 08:25 | | Trackback

Arne(アルネ) 30号

Arne(アルネ) 30号を、購入しました。
アルネは、大橋歩さんが編集・発行されている雑誌です。創刊号からずっと愛読してきましたが、残念な事に、この30号で終了となるそうです。

出版社を通さず、大橋さんの事務所(イオグラフィック)から発行されていたアルネは、大橋さんのセンスと価値観によって構成されていました。それが、本当にすばらしかった。毎号、特集も小さな記事もどれも楽しくて、すみからすみまで大切に読ませて頂きました。

飯野和好さんの特集では、飯野さんのお着物姿とっても素敵でした。
よしもとばななさんのエッセイ「まもってあげる」は、泣けました。
ケンタロウさんの愛犬黒ラブのクロちゃんは、かわいかった。
村上春樹さんのエッセイも、よかった。
安西水丸さんのおしゃれを拝見する特集も、谷川俊太郎さんへのインタビューも、松浦弥太郎さんのcowBooks(移動古本屋さん)に同行されたお話も、何度も読み返しました。
三原佳子さんの着付けは、大変参考になったし、セブンデイズホテルに泊まってみたくて、高知に一人旅に行きました。
美味しそうなごはんも(作り方つきで)たくさん出てきて、ながめているだけで幸せでした。
ちなみに、この30号の特集は、「ほぼ日」の糸井重里さんです〜

私は雑誌が大好きで、貧乏ながら定期購読しているものもあるし、アルバイト先の休憩所に置いてあるのは、全部目を通すし、美容院に行ったら、ものすごい集中力で片っぱしからページをめくります。立ち読みも、よくします。(笑)

高校生の時には、かの「オリーブ」(マガジンハウス)に夢中になりました。ずいぶんバックナンバーを保存していたのですが、部屋がせまくなって、泣く泣く処分しました。
今は、バックナンバーを全部置いているのは、アルネと自分の同人誌「プレアデス」だけです。
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by honnara-do | 2010-01-11 00:20 | | Trackback

ちいさな侵略者

今日は、掃除を少ししてから、アルバイト先の和菓子屋さんにお正月のお花をいけに行って、それからさとうともこさんのお話を、二つ読ませて頂きました。

一つは、怪談図書館13(国土社)の『呪いを招くうしろ鬼』の中の一編で、「ちいさな侵略者」
脳にいい波が発生する機械、トランスミッター安心くんというおもしろい小道具が出てきます。これをつけると、心穏やかになり、成績もあがる。しかも無料。でも、それで喜んでいたら……。
なるほど、こういう怪談もアリだなあと思いました。最後にぞくっとするオチがあるのです。

もう一つは、さとうさんの同人誌「あまのがわ」2009の号に掲載の短編「まぶたのうら劇場」
お母さんが入院してしまった少年とおじいちゃんの、小さな遊び……まぶたのうら劇場。
こちらも、まぶたのうら劇場という発想がおもしろい。
ちなみに「あまのがわ」は、広島の同人誌。少人数で活動されていますが、「日本児童文学」や「児童文芸」「季節風」などの同人誌評に、よくとりあげられています!とりあげられるのは、作品と同人誌にパワーがあるからでしょう。
「あまのがわ」連絡先 http://amanogawa.guild.gs/

さて、さとうさんの作品は、いつも文章に独特のリズムがあって、読んでいて引きこまれます。セリフも、すごくお上手。お芝居がお好きで、舞台をよく観てらっしゃるせいかなあ。
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by honnara-do | 2009-12-31 02:04 | | Trackback

クリスマスも終わったので、ブログのデザイン、またもとに戻しました〜

さて、今関信子さんの「命をつなぐ250キロメートル(抱きしめてBIWAKO)」(童心社)を、読ませて頂きました。

日本一の湖、琵琶湖を25万人で手をつないで、囲もうという挑戦! 
参加者は、11月8日正午から1分間、琵琶湖岸1メートルのオーナーに。オーナには、その場所を1000円で買ってもらうのです。それは、障害児施設「湖学園」の引っ越しのために必要な資金集めの、ものすごく素敵で、ものすごく大変な企画でした。
物語は、家族に捨てられ、湖学園とは姉妹学園である児童養護施設「南学園」の子になった咲という少女の心の成長も、同時に描いていきます。
今関さんは、あるがままの現実(つらい事も哀しい事も困難な事も)をきっちり見つめ、書いてらして、そこには書く覚悟というか携わる覚悟というか、そういう強いものを感じました。すごい。
25万人の人が手をつなぎ、琵琶湖を抱きしめた時は、読んでいて思わず涙がこぼれました。
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by honnara-do | 2009-12-27 00:57 | | Trackback

クローバー

大学の後輩でもあり、プレアデス同人でもある中西翠さんのデビュー作『クローバー』(講談社)を読みました。
中学生を主人公にした、さわやかな読み物でした。
舞台は図書室。四つ葉のクローバー探しをベースに、初恋と友情にゆれる主人公好葉(このは)のたどたどしい気持ちが、感性豊かな文章で綴られていました。一章一章、文字を味わうようにして読みました。中西さんの文章は、本当にセンスがいいのです。


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by honnara-do | 2009-12-02 12:37 | | Trackback

黒い家

忙しいので、この頃の読書タイムは通勤電車の中だけですが、お借りしている本頂いた本……ちゃんとお借りした順頂いた順に、読ませてもらっています。

やっとTさんにお借りしていた(おすすめの)貴志祐介の『黒い家』を、読み始めました。
いやー、すごく怖い!おもしろい!
自分ではなかなか買わないジャンル・ホラーサスペンス。読んでみると、はまるはまる。
保険金殺人を描いた小説なのですが、よく出来た心理ホラーなのです。映画化された時には、黒い家に住む夫婦の妻役を、大竹しのぶさんが演じたそうです。この妻が曲者で、物語は怖い方へどんどん進んでいくのですが、大竹さんの演技がこれまたものすごく怖いとのこと。DVD借りてみようかな。
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by honnara-do | 2009-11-14 02:23 | | Trackback

縫ってもらった長襦袢

K出版のTさんに、梅田でお会いしました。
関西出張のついでに、時間をとって下さったのです。先日のYさんといい今日のTさんといい、東京の編集さんと関西でお会いできるのは、とてもありがたい。
Tさんとは初めてお会いしたけれど、大学時代の恩師川村たかし先生のこともご存じで、お話していてまるで初対面という感じがしませんでした。
先日毎日新聞に連載した「つきよ、ぎく」に、手を入れることになりました。初対面のお兄さんに小さな子がくっついていくのは、NGだそうです。下町育ちの私はそういうのに無防備で、全く気にせず書いていましたが、指摘されればそうだなあ。あと、長さの調節をすることになりましたが、ストーリーなどは変更しなくて良いようです◎
父が倒れたのをきっかけに、しばらくは書くのをセーブしてアルバイト優先の生活をするつもりでしたが、事情がいろいろと大きく変わってきました。悩みましたが、アルバイトを減らして書くことにしました。そう決めました、もう迷うまい。

今日になって急に寒くなりました。着物を着るにはいい気温でした。せっかくなので、打ち合わせに着物で出かけました。
お友達のノリルダさんに縫ってもらった長襦袢に、初めて袖をとおしました。ノリルダさんは和裁師のたまごさんです。いや、もうひよこさんです。まだ和裁学校に通っておられますが、りっぱにお仕事されています。「まだまだです」とおっしゃるけれど、縫って頂いた長襦袢、ばっちりでした。
ちゃんと寸法を測って縫ってもらったオーダーメイド! 私の身体にも着物にもぴったりで、感激しました。こんなにもサイズがちょうどだと、気持ちいいものだなんて。
写真一枚目が、その長襦袢。渋好みの私の趣味で、モカブラウンの生地。ネットオークションで落札した反物で縫ってもらいました。二枚目は、今日の着物。母のお下がりです。帯は秋なので、紅葉や秋の花の織り込まれたものを。久しぶりに着たら、ぐずぐずになってしまいました。忙しくても、やっぱり月に何度かは着物にしよう。反省。
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by honnara-do | 2009-11-02 22:52 | | Trackback

児童書の世界でも、文庫が増えてきています。
かばんに入れやすいサイズで、価格も手頃。とにかく手にとりやすい。本屋事情まで考えれば、限られた書棚スペースにも、小さいからたくさん並べられるという利点もあるのでしょうか。
各出版社が、それぞれ工夫した楽しい文庫シリーズを、どんどん広げています。

最近、二冊の児童書文庫(角川書店と講談社の)を読ませて頂きました。

一冊は、師匠越水利江子先生の『恋する新撰組2』(角川つばさ文庫)
剣士になるのが夢という13歳の女の子、空ちゃんが新撰組と出会う物語です。
空ちゃんは、近藤勇の妹という設定で、沖田総司に恋をします。これだけで、新撰組好きには、もうどきどきの内容♪この2巻では、空ちゃんと総司の距離は、ぐぐぐっと近づきます。胸キュン☆
総司のことは、わたしが守るんだと、泣きながらも心に誓う空ちゃんは、けなげで強くてまっすぐで、本当にいい子。かわいいです。
新撰組や時代背景も、ていねいにわかりやすく書かれていますので、勉強になります!3巻も楽しみ♪

二冊めは、服部千春さんの『ここは京まち、不思議まち』(講談社青い鳥文庫)です。
京都へ越してきた愛香は、小学5年生。おじいちゃんのところに、少しの間、お世話になります。おじいちゃんは、商店街で花屋&喫茶店を営んでいます。その商店街にある不思議堂というお店。その店主のおとめさん、商店街を守る猫たち。おぼこさん……担い手……。次々と「それ、何?」と気になるものが出てきて、あっという間に読めてしまいました。

私も、文庫デビューしたいなあ。

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by honnara-do | 2009-10-15 22:28 | | Trackback

ひろすけ童話賞

拙作『はなよめさん』(ポプラ社)が、ひろすけ童話賞の最終選考に残っていたようです。
受賞できなかったのは残念ですが、最終選考まで残れたのは嬉しい。
けど、やっぱり残念は残念。この賞、この作品に限らず、最終選考までいってダメだったことが他にもあったなあ、私。えっと、あれとあれと……あれと。

きみはお嬢様ぶっている、もっと全て投げ出して書けと、以前からとある二人の男性に言われています。そのお二人に接点はなく、なのに、そのお二人は申し合わせたように同じ事を言われる。
せいぜい苦労すればいい……という言葉も、最近、その二人からいただきました。突き放したような、とても冷たい言葉のようだけれど、私は、愛のこもったエールだと思っています。(勝手に……前向き解釈)
それで、ここ数ヶ月に、わわわっと襲ってきた苦労の数々も、「なに、くそー!」って感じで乗り越えています。せいぜい苦労すればいいと言われたから、せいぜい苦労してやる〜!って。

お二人が「よし、やっと書いたな」と言ってくれる作品が書けたら、それはいい線いくのかも。今日も、実はまた頭の痛いことが起こり、そのことを考えすぎて本当に頭痛がひどいですが……やけにならず、しっかり現実を見つめて生きよう、ペンを捨てずにやっていこうと思うのでした。
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by honnara-do | 2009-10-08 00:09 | | Trackback

新幹線の中では

新幹線の中では、まずお弁当を食べ、たっぷり文庫本を読み、そして少し寝ます。
いつもだいたい一人だと、このパターンです。
旅に出ると、この時間がとても贅沢。電車での読書は、すごく集中できていいです。

今回は、お友達が貸してくれた文庫本『結婚詐欺師』を読みました。乃南アサの本です。
さくさく読めて、行きの新幹線で上巻を、帰りに下巻を読破しました。私にしては、かなり早く読めたほうです。
騙された女性たちのプライドと執着心に、泣けました。詐欺師の男の正体を、おそまつな男に描いたのは、女ならではと思いました。男の作家が描くと、詐欺師の男はかっこいい男のまま終わる気が。

さて、新幹線を降りたら、その場からまたあわただしい生活がスタート。
まずは、新聞連載の校正を、最終回までしました。アルバイトに行き、たまった洗濯をし、両親の家をのぞき、猫の遊び相手をし、書き直し原稿を少しだけ進めました。
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by honnara-do | 2009-09-19 03:49 | | Trackback