守るために

被災地のみなさんを想いつつ、わたしは家のことも考えなくてはならず。

今日は、父につらいことを言いました。
すっごく嫌だったけれど、仕方ないと思って……がんばって言った。
父も言われて、すっごく嫌だったと思うけれど、それがあなたと母を守ることになるのだとわかって欲しい。
もうすぐ父のお誕生日です、78歳になるそうな。
まだまだ元気に生きて欲しい。
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by honnara-do | 2011-03-31 21:24 | Trackback

こんなに

今日は、学生時代からの親友と梅田でランチ。近況を報告しあいました。20年つきあい続けている友だちともなると、「なぜそう決めたのか」「そうしようと思うのか」また「そうしてしまったのか」「そうしか出来なかったのか」ということを、あれこれ説明あるいは弁解しないでも、全部わかってくれる。ので、話すのがすごく楽です。わたしも彼女たちのことは、だいたいわかるつもりです。

わたしには、2グループ×2人ずつ、合計4人の同級生の親友がいます。高校時代に知り合った友だち、大学でなかよくなった友だち、そのうちの1人なんて3歳からの幼なじみです。この人たちはわたしの宝物☆4人(わたしを入れれば5人)は、みんな個性的で、それぞれの考え方を持っていて……だから職業も生き方もばらばらですが、お互いを認め合っています。わたしが一番さいごに先日37歳になって、これでみーんな37歳になりました◎これからの人生、みんなが、そしてわたしがどう生きていくのか、楽しみです。たまにこうして近況報告しながら、わいわい元気にやっていけたらいいな。
わたしにも、みんなにも、今までうれしいことも悲しいことも色々あったように、きっとこの先もたくさん色々あるんだろうけれど。わっしょいわっしょい、前向きにやっていくのだ。

帰り、お店によって、おいてもらっていた募金ビンを持ち帰りました。こんなにいっぱいになったので、明日、日本赤十字社に送ってきます! 協力して下さったみなさま、ありがとうございます◎
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by honnara-do | 2011-03-30 00:00 | もの | Trackback

折り紙なども

被災地の子どもたちに絵本を届けようという杉山さん&石丸さんのプロジェクト、着々と進んでいます。被災地に送られた絵本のダンボール箱第一便、第二便は、無事到着した模様。子どもたちに、ちゃんと届けられた様子は、石丸さんのブログで確認できます。ジャイコフ経由に先駆けて、現地ボランティアの方が小学校などに運んでくれているみたいです。感謝! 
http://soritant.exblog.jp/15720502/

今回、情報を共有しながら、絵本支援の道を探しましょうと声をかけあった方々が、次々に「送ったよ!」とご報告のメールを下さいます。絵本をダンボール箱につめる時、梱包材の変わりに、あいたスペースには折り紙やクレヨン、スケッチブック、ぬいぐるみ、お菓子などを、みなさん入れられたそうです。わたしは、そこまで気が回りませんでした〜 
みなさん、さすが。

今日またお一人、「絵本を送りたいのですが」と連絡をくださいました。
うれしいです◎
まだまだ受付中ですよ!

できたら、被災地にボランティアで入って、炊き出しとかしたいです。でも、それは叶いませんからねえ。絵本支援は今、わたしに出来ることです。
明日、2箱めを梱包しようと思っています。
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by honnara-do | 2011-03-28 02:13 | もの | Trackback

原稿届く

プレアデスの勉強会用の原稿が、ぱらぱらと届く。どんどん読んでいかなくては〜。わわわ、間に合わない。(汗)

今回は、長編勉強会にも出来れば参加していと思っているので、まず長編3作品からです。
300枚前後の力作……ぶ厚い原稿の束。読めるかなあと不安になってしまいましたが、一番に読んでいるイケダユミコさんの作品、うまいので楽しみながら読めます。スローペースの私にはめずらしく、もうすぐ読み終わります!

集中して読んでいると、横においていた原稿のはしっこを、猫のララがかじかじ。こらっと叱るも、あまりこたえていない様子。うちの猫は、原稿や書類のはしっこを嚙むのが、生き甲斐なのです。みなさんの大事なお原稿。気をつけなければ。
↓写真は、こらっと叱られて、ふてくされているところ↓
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by honnara-do | 2011-03-26 21:22 | もの | Trackback

食べ物ものがたり

児童文芸家協会といえば、「食べ物ものがたり」の執筆依頼を受けていたのだった。
〆切がまだ先(4月末)だったので、まだいいや〜と思っていたけれど、そろそろ案をねらなくては。

郷土の食べ物を題材とした物語。うーん、大阪の食べ物かあ、何にしようかな。
すぐにうかぶたこ焼き、お好み焼きは、かえって難しそうやなあ。なにわ野菜(泉州水なす)とか、今の時期なら、いかなごのくぎ煮とかあるけど。いかなごのくぎ煮で、どう書く?なんか自信ないかも。わたしが書くなら、やっぱりアレかなあ。

と、そういう依頼もののネタを考えつつ、こなすべきお話の執筆も、ああ、きちんとやらなくては!
時間がもっともっとほしいです〜。

あまり集中力がつづかない方なので、コーヒー休憩、お茶休憩、ビスケット休憩、おまんじゅう休憩、チョコレート休憩、せんたく休憩、料理休憩、植木いじり休憩、猫休憩、時にはお散歩休憩、お風呂休憩などが、必要なのです。人よりきっと、とろとろ書いているわたしは、時間がいくらあっても足りないのでした。
でも、〆切というのは、デビューしてから今まで、なんとかちゃんと守っておりますよ。(笑)
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by honnara-do | 2011-03-26 01:37 | | Trackback

2箱めは……

ダンボール1箱ぶん絵本を送り、うちの書棚はすっきり。
あふれていた本を入れるスペースが出来ましたので、お掃除しながら、ちょっと整理しました。絵本は減りましたが、幼年物、それから中学年、高学年対象の読み物ならまだまだあります。
杉山さんのプロジェクトは、基本的にジョイセフにお願い(現地ボランティアが配って下さる流れもあり)して、助産院などをまわる時に絵本も届けてもらおうというものなので、絵本と幼年物をお送りしました。
さあ、2箱め……児童文芸家協会のほうの動きには、中学年、高学年対象の読み物をお送りしよう。

ジョイセフの支援物資の中に、絵本の箱をまぜてもらって送る日程が決まったそうです。岩手や宮城の被災地の助産院を8か所(1か所に2箱の絵本の箱を置いていく)まわって下さるんですって。

大人用のくつ下、下着がなくて、被災地のみなさんがお困りだとニュースで見ました。「震災の日から、ずっと変えられなくて」と、女性がインタビューにこたえてはりました。こういうものも、早く届きますように。
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by honnara-do | 2011-03-26 00:38 | もの | Trackback

気持ちがあれば

気持ちがあれば、一歩一歩確実に前に進むのだなあ。

杉山亮さんがよびかけて下さった絵本支援、第一便、第二便と、確実に被災地に届いているようです。現地で動ける方々が、つぎつぎ協力して下さっています。ご自身も被災され、いまだ不安な日々をお過ごしでしょうに……ガソリン不足のため、自転車や手運びでも届けてくださるとか。感謝のひとことです。
うれしいご報告↓
http://soritant.exblog.jp/15709150/

それから、別ルートも動きだしましたよ。
児童文芸家協会のルートです。こちらも、確実に被災地に本を届けることが出来ると思います。同じく、被災された現地の方が、受け入れ体制を整えて下さっています。(ああ、感謝!)詳細がわかれば、またお知らせしますね◎

わたしは、今日1箱送りました〜

初めは、本当に今、本を届けることなんて出来るのだろうかと思ったのですが、そんなへなちょこのわたしも、「こんなことが出来たらいいなと思うんです」と声をあげてみたら、「いっしょにやってみましょう、探してみましょう」という方々があらわれ、情報がどんどん集まり、実行力のある方ともお知り合いになれて……(出来たらいいな)が現実に。
お店においてもらっている募金ビンのほうも、だいぶ貯まってきました!
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by honnara-do | 2011-03-25 17:17 | | Trackback

今日、思うこと

さて、被災地の子どもたちに、絵本をようやく送りだせることになり、どれを送ろうか、最終悩み中です。
自分がいいと思う本、被災地の子どもたちが笑顔になってくれると思う本を選んでいます。おもしろくないし、そんなに大事じゃないから、これなら手放してもいいや〜なんて本は、送っても仕方ないので。となると、やはり選ぶのは、どれも宝物のように大事にしていた本になります。

宝物を手放すのは、さみしいです。でも、わたしは図書館に行けばまた読めるし、書店で買うことも出来ますからね。わたしの本だなで眠っているより、被災地に出ていって、子どもたちやそのママたちパパたちによろこんでもらった方が、絵本もしあわせでしょうし。

今日は、わたしのお誕生日です。
お誕生日には毎年、「思いきって何かする」というのを実行しています。
「何かやる(始める)、もしくは何かやめる。何か買う、もしくは何か捨てる」です。勇気を持って何かを始めたり、何かをやめたり、迷っていたものを買うことにしたり、反対にやっぱり捨てることにしたり。やろうと思っているんだけど、ふだんはつい「そのうち」になってしまうことを、一年に一つは、必ずやろうっていうわけです。

実は今年は、ついついそのうちになっていた「Kさんの桜を観に行く」っていうのをやろうと思っていたんですが、震災があったのでやめました。今年やるべきことは、これではない気がして。
Kさんは、自殺してしまった親友で、彼が生前に植えた桜の木が香川にあるのです。香川には、Kさんのことでお知り合いになった方もいます。一度きちんと、その方たちにもお礼をしなくちゃと考えていましたが、今年やるべきことは、これではない気がして。

今年は、こうして絵本を送り出すのが、今日やるべきことだな。
「何か捨てる」ではないけど、思いきって選んでは、書棚からダンボールにうつしています。幼稚園の時から大事にしていた一冊も入れました◎

37歳になりました。少しは人のために生きていこうと思っています。
30歳からは人のために生きようと決めたシュバイツアーのようにはなれないけれど、自分のためだけに生きるのではなく、人のお役にたてることを探しながら、それが見つかったら、すすんでやっていきたいです。
母校の創立者“澤山保羅”氏の教えが、最近よく頭にうかびます。
「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」(マタイによる福音書 7章12節)
ちっちゃな人間なので、とても大きなことは出来ないけれど、自分がしてほしいと思うことを人にするのなら、やっていけるかなと思います。
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by honnara-do | 2011-03-24 23:58 | もの | Trackback

ゆるゆる

震災から一週間。みなさん、神経をはりすぎて疲れているのかなという事ちらほら。

なので、わたしのゆるゆる日記(ゆるくて癒されると、一部の人に好評・笑◎)も、たまには書いていくのもいいかなと思ったりして。

今日は、アミーニ(絵本のための創作教室)の講座の日でした。

震災の影響を心配したけれど、みなさんご無事でよかったです。Mさんは、震災のせいではない理由で欠席でした。今日は、描写文をうまく使おうーっていうのをお話したり、想い出の階段をおりていってみようーなんて試みを。アミーニ主催のHさんと相談しながら、知恵をしぼり、毎回良い講座になるようにがんばっておりますよ。

帰り、空堀商店街に、めちゃくちゃかわいいカフェを発見しました。
こんな時に、のんびりカフェでコーヒーなんて……というご意見の方もいらっしゃるかもしれませんが、わたしは入りますよ、カフェ、レストラン、バー、居酒屋、えっとえっとその他いろいろ。
アルバイト先の和菓子屋さんの茶寮は、震災の影響でかここ一週間売り上げがのびません。深刻な問題です。お客さんがこなければ、お店はやっていけません。従業員の給料が出ません。
自粛も大事ですけれど、個人も社会も元気はださなくちゃいけないと思います。
さて、そのカフェは、とってもこじんまりしたお店でして、こじんまりしすぎてて、入るのに勇気が必要でしたが、入ってみたら、すごくすごーく落ち着く空間で……すっかり気に入っちゃいました◎
ゆるい音楽に、かわいい食器、おいしいきなこクッキー、かぼちゃプリン、そしていい感じに苦めのコーヒー。毎日でも通いたいぐらいです。今度、強引にはっさくさんをお連れします!

あ、二次著作権使用料が、もうすぐ振り込まれるようです。去年より増えていました。一番のかせぎがしらくんは、『古道具ほんなら堂』です。
これは臨時収入なので、全額は無理(生活があるので・涙)ですが、出来るだけ募金にまわそうと思います。昨日も、見つかった命がありましたね。現場で、懸命に救助活動をされている方々に感謝。
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by honnara-do | 2011-03-21 01:58 | Trackback

本を送ることについて

被災地に絵本児童書を送ることについて。
たぶんこのブログをご覧になっている方も、もやもやしたものがあるんじゃないかと思っていたのですが、そんなもやもやに対して、杉山さんはこう日記に書かれています。迷っておられる方は、読んでみて下さい。
支援の仕方は、いろいろあります。絵本を送ろうは、その一つ。もちろんわたしだって、医薬品、食料、ガソリンなどが優先だと思っています。

では、杉山さんの日記を貼り付けますね。

………………………………………………………………………………………☆
さて、いよいよ「絵本児童書を
被災地へ大作戦」が始まりますが
その前に
ちょっと自分なりに思うことを
書いてみます。
長いです。

☆その作戦の話は聞いたけど
それってどうなの、、どうしようかなあと
二の足を踏んでいる人に
聞いてもらおうと思って書き始めます。
する以上、大勢の人に
じょうずに巻き込まれてもらいたいと
願ってです。

☆まず、こういう運動で
注意しなければいけないのは
送る側が勝手に
自己陶酔してしまうことです。
子どもなら絵本だよね。おもちゃだな。とか
勝手に決め込んで一方的にただ送って
いいことしたつもりになってしまう人。
けっこういます。

☆でも、それを送るだけで子どもがまちがいなく
喜ぶと思うのは
たいてい大人の幻想です。

☆ぼくのまわりにも
そういう単純な偽善ぽい感じを嫌い、
そういう人といっしょにされたくないなあと
思っている
クールな部分をもちあわせた人は
大勢います。

☆そして、ぼくもまた、初め少し
及び腰だったのは
最初のよびかけに書いた通りです。

☆で、それについては
こう思います。
なにかしなきゃと思いつつ、
いい方法が浮かばない時は
ぼくは知人の提案にのろうと。
その機会を与えてもらえたことに感謝しつつ
てつだわせてもらおうと。
一番いいかどうかはわからなくても
何番目かにはいいと思えるなら
それをしようと。

☆こういうのを偽善というなら
偽善といわれてもぼくは
真っ向から否定しません。
というかできません。
なぜなら
最初から善人100パーセントの人なんていない。
これって偽善ぽいかなあ、
人のためにやってるように見せかけながら
おれ、自分のためにやっているのかなあ。
自分はずるいのかなあ。
なんて自問しつつ
しかし、そういう行動を重ねて
そのうち、なにも考えず
楽にやれるようになった人が
はたから見て善人になってるってことなんだと
思います。

☆少なくとも心の中でいくら考えても
なにも社会は変わらない。
最低限、ベタに動き出さないと
新しい展開は見えてこないのは
はっきりしています。

☆今回も今、被災地で
絶対ほしいのは
電気や食べ物やガソリンや暖房や薬と
伝わっています。
すべてもっともだと思います。

☆でも、ぼくはガソリンや薬を
手に入れて送るすべを知らないし、
そこはそこをなんとかしようとがんばっている人が
いることを信じて、
それぞれが得意分野で動けばいいと思っています。
ぼくの場合はなぜか子ども畑、書籍畑に知り合いが
多いので、
いってみればそのあたりに土地勘があって
楽に動けるんです。

☆そして、絵本や児童書が
現地で求めれているものの
二番手三番手で、
絶対ほしいものじゃないとしても
あったらいいなというものではあるとは思います。
その、ちょっとほしいもの部門を受け持つ人も
また、いた方がいいんです。

☆今回はきっと長期戦になります。
あまりに多くのものが一度に奪われ、
どう考えても、そう簡単に復興とはいかないでしょう。
そうなると、人は役に立つものだけでは
長続きしません。
本来、花を飾ったり、絵を描いたり
歌を歌ったりする変な動物です。
でも、そういう変だけど好きなことをする中で
自分の尊厳を保っていくわけで
それができないととてもつらいです。
本もまた、なくても大丈夫な人もいるけど
ないととてもつらい人もいます。
大人も子どももそう。
そこに届けられば最低限の
役割ははたされます。

☆次にどんな絵本や児童書を
送ったらいいのかという話をします。
なぜなら、絵本や児童書のすべてが
子どもの心をケアするはずもないからです。

☆絵本とはひらたくいえば
絵のある本全般のことで
その中にはおもしろいものもつまらないものもあります。
当たり前です。
それは映画でも音楽でも美術でも
なんにでもいえることです。

☆例をあげると、本好きな大人はどんな本をもらっても
嬉しいかというと
そんなはずはありません。
ぼくだって、本屋に入って
買いたい本が一冊もなくて出るのは
しょっちゅうです。
たただっていらない本のほうが
ずっと多いくらいです。
それは子どもだつて同じです。
そこのところをちゃんと押さえて
送る本を選ばないと
大人の傲慢をおしつける話になってしまいます。

aまず、こう考えたらどうでしょう。
自宅の本棚の中で
おもしろくてこれはとっておきたいなあと
思うくらいの絵本や児童書を
送るかどうかというところから考える。
子どもがいる人は
子どもと相談しながら選ぶ。

bここは絶対、大事なところです。
なぜなら心のこもったプレゼントというのは
自分がいいなあと思うものを
選ぶのが原則だからです。

c子どもがそれはだしたくないというかもしれません。
でも、そこで話し合う過程こそ
ボランティアの意味を
親子で話し合う
またとない場になるはずです。
なんなら子どもと交渉して
「なら、この本は手元に置くことにして
でも、この本は送ってあげようよ」なんて
親子で被災地に思いをはせながら
選んだらどうでしょうか?

dいいものは自分のところに
みんなとっておいて
つまらなかつたものだけ送るとしたら、その考え方は
合理的なようでいて
とても下品です。
今回の災難を乗り越えるには
みんなが少しづつ
なにかを失いあい、だしあって、
しかし、その結果、いつかみんなで
もっと大きなものを得ているかもという
長い道を行くしかないだろうと思います。

e第一、被災地はゴミ捨て場ではないし、
つまらない本ばっかりいったら
現地の子ども文化は
どうなってしまうのでしょう。

fもし、ここで向こうの子どもたちを
励ましたいと思うなら
自分がこれは名作・傑作だと思う本、
子どもがかって夢中になった本、
すぐれた作家のものだと思える本、
などなど、とにかく自分が
責任もって
勧められる本を入れていこうと
考えるものかと思います。

gこんなときこそ、
今の日本のぼくらが持っている
最良の絵本と児童書の底力に、
「現地に行けないぼくらに代わって
子どもたちを楽しませたり、
いい時間を過ごさせてやってね、頼むよ」と
願いを託すものでしょう。
そういうレベルの本がまざっていないと
力になりません。
では、その本はなにか
誰が選ぶのかといえば
もちろん、ぼくらの眼力です。

h二点目。
しかし、そう単純でないのが
絵本や児童書のおもしろいところです。
そうはいいつつも、自分にはおもしろくないけど
他の人にはおもしろいかもと思える本はあります。

iへたな本、おおあじな本、
作者と画家のひとりずもうの本、
作者の目が深いところに届いていない本というのは
誰が見てもつまらないのですが、
趣味の違いというのは確かにあります。
虫の本とか鉄道の本とか
好きな子は夢中になるけど
興味ない子には「フーン」てなもんです。
それはもう、当然です。
そのへんは主観とは別の
客観的なセンスの方を導入して
選ぶものかと思います。

j三点目。
でも、です。
これは最初の呼びかけに
「もう読まないと思う本の中で
おもしろいものを」と書きました。
ただ、「おもしろいもののみ」と書いてしまうと
冊数が少なくなってしまいそうだからです。
「もう読まない」というところを
「不要品」と受け取らないでください。
「それなりにおもしろかったけど、
もう大きくなってしまったから読まなくてもいい」と
いう意味に受け取ってください。

k絵本や児童書で大事なことのひとつは
冊数をたくさん読むことです。
ある程度の数の本を読んでいくうちに
自分の好みがなんとなくでき、
読みこめるようになり、
自分なりの名作をさがす基準もできていきます。
だから、ぼくらには子どもに名作を読んでもらいたいなあと
ひそかに思ってしまいつつ、しかし、そればかりの促成栽培では
よくないとも知っていて、広い世界を
丸ごと提供するような
複眼思考が必要になります。

lだから、具体的には
「この絵本がうちから出す目玉の本だ」というのは
「エイヤー」と、しっかり何冊かは入れてもらって、
そこそこ、これもまあ、おもしろいかなあくらいのものを
たくさん入れてください。
でないと今回の被災者も避難所も
はんぱな数ではありません。
冊数がたりないと思います。

mそれから、これはみんな書かないので
あえて書きますが、
本のとても重要な要素に
「時間つぶし」ということがあります。
そのいいかたに抵抗があるなら
「どうせなら、いい時間の流れを持つ」といっても
いいです。

nたとえば、ミステリーや時代物が好きな大人は
大勢いますが、
そういうのを電車の中で読んでいる時、
この本でなにかを吸収しようとか
メッセージを得ようなんて誰も考えていません。
ただ、どうせ同じ時間なら
心を動かしていた方が楽しいのです。
そういうところにいわゆるB級アクションものの
意味があったりします。

o絵本や児童書にはそういう要素もとてもあります。
そのへんを押さえておかないと
「みんな仲良く」だの「命は大切」だの
おもしろさ抜きで
向上心をやたら育てようと、
メッセージ性の強いものばかりを
選んでしまったりします。
これは今回の本を送る動きとは
似合わないと思います。

p(メッセージがあるものがよくないと
一律にいってるのではありません。
反論の余地のない陳腐なメッセージだと辟易とするんで
考えるに値する、メッセージなら好きなんです。
でないと、子どもは深く考えないで
「差別」と聞いたら、あ、「それはよくない」と
いっておけばいいんだなあという
処世術をメッセージとして受け取っちゃうと
思うんです)

q本はそのおかげでものがたりの世界に
こころを遊ばせていい時間が流れたというのが
まず、大事で
その上でなにか得るものがあったというなら
ラッキーってなものかと思います。

rまた、子どもが本に没入している間
親が自分の仕事をしたり
休息できるというのも
とても大きな効用です。

s一人で読むもよし、親やまわりの人に読んでもらうもよし、
大きい子に読んでもらうもよし、
まわしっこして読んでもらうもよし、
いろんな楽しみ方を作れるのも
いいところです。
一冊の本をそこにいる人たちが読みあって、
同じものがたりを共有していくというのも
とてもいいです。

tわざわざ、あたらしい本を買う必要はないとありません。
お金をだすなら、それは義援金で
だした方が全体のためだと思います。

u逆に、あんまりポロポロの本や
古い本もやめましょう。
もらった子が悲しい気持ちになります。
このへんは各人の良識でいきましょう。

v子どもはリアルとファンタジーの間を
行ったり来たりしながら
大きくなっていくものだと思いますが
今回の災厄は
子どもをあまりにリアル過多に振ってしまいました。
その現実の前にとりあえず、なすすべはありませんが
子どもにはやはり、
おもしろいものがたりの世界で、いっときでも遠い世界に
心を遊ばせて夢見てもらいたいものです。
子どもがにこにこしている顔を見ることが
大人の生きがいであったりするときも
確かにあります。

wさて、長々と書いてきました。
もちろん、これはすべてぼくが
個人的に思っているということなんで、
だからといって
送られてきた本を
ぼくが検閲してピックアップしてしまうなんてことは
一切ありません。
ご安心ください。

xでは、みなさん、絵本と児童書を
送ってください。
ほかの人にも
どうぞ、ひろめてくださいますように。
こちらの文も
よかったら
つけたしてください。
でも、これは
逆効果だと思ったら
やめてください。
そこらへんは
ご賢察にお任せします。
ぼくの書いたことの中で
ひとつでも
なるほどと思ってもらえるところがあったら
幸いです。

y今回の災厄の後始末がいつか一段落したら、
協力してくれた大勢の皆さんとどこかで
お会いできますように。

zあまりに長い文になったので
わかりにくいぞとつっこみたい方用に
段落ごとに頭に記号をつけました。
みなさんがじょうずにまきこまれてくれて、
また、他の人をじょうずにまきこんでくれて、
この作戦がうまく行きますように!
…………………………………………………………………………………………………………………☆

絵本児童書の送り先が、杉山さんのご自宅以外に出来つつあります。
名古屋や京都で、自分のところを使って下さいと名のりをあげておられる方がいらっしゃるそうです。集荷場所は、ただ今、整理中のようですが……随時情報をお伝えいたします。送りたいという方は、どうぞくすのきに、メールでご連絡下さい。あるいはここの私書箱(左下の猫の写真のネームカードをクリックして下さい)にでもオーケーですよ。
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by honnara-do | 2011-03-20 20:27 | もの | Trackback