くいしんぼうのおつきさま

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絵本教室アミー二の生徒、なかたみちよさんの絵本が刷り上がってきた。デビュー作である! めでたいめでたい、いやあ、めでたい!

『くいしんぼうのおつきさま』(文研出版)
ほしぞらレストランに現れたのは、おなかがぺこぺこのお月さま。コックさんは、その夜のお月さまにぴったりの食べ物を用意する。

月の満ち欠けのお話で、子ども文化科学館の学芸員であるなかたさんだからこそ創れた1冊☆

アミー二の生徒さんはみんな頑張っていて、ここ2、3年で児童書の挿絵のお仕事をした人や、絵本の絵担当のお仕事をした人もいる。今回のなかたみちよさんの絵本は、絵も文もなかたさんで、絵本教室としてはとても嬉しい!
アミー二は、今年8年目。主宰は、梅花女子大 児童文学科の先輩、氷室真理子さんだ。私も氷室さんも川村たかし先生が恩師。
川村先生は、よく「10年コツコツ書く覚悟で、頑張ってみなさい」とおっしゃった。10年して芽が出なかったら、あきらめていい読者になりなさいとも。
10年という区切りは、早くデビューしたい人には長く、でもぼやぼやしているとあっという間でもある。
私はゼミに入って本格的に書き始めたのが20歳だったから、そこから10年で30歳でデビューした。途中、劇団の脚本書きに熱中していた時期もあったが、あれも作家修行としては必要な時間だったかなと思う。
さて、絵本教室もすぐには成果のようなものは出なかったが、スタートから10年が近づいてきて、少しずつ星が輝き始めた。なかたさんの他にも、出版社さんとやりとりを進めていて、デビューが近い人もいる☆
私はただの絵本のテキスト担当。主宰の氷室さんが今日まで信念を貫きながら、続けてこられたことを尊敬する。
ちなみに、スタートから先生として一緒に頑張ってきた絵本研究者の鈴木穂波さんは、私の梅花女子大のゼミの同期だ。
天国の川村先生、教え子たちは、川村先生が蒔いて下さった児童文学の種を発芽させ、育て、花を咲かせ、さらに新しい種を蒔いて、育てていますよ。


by honnara-do | 2018-05-11 12:26 | | Trackback

作家・楠章子のきまぐれ*のんびりブログ*日々のささやかなことを書いていこうと思います


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