日曜日なので、母を父のところへ連れて行ってきた。
父はここ最近、目を開けるのもしんどそうで、だんだん元気がなくなっているなあと思っていたのだが、今日はすごく調子が良さそうで、目をぱっちり開けてくれた。
首を持ち上げ、母の顔を見ようとした。そんな力、あったんだと驚いた。

高槻の病院を見学に行った時、「このままで行こうと考えていますか?」と聞かれた。加圧の呼吸マスクをつけ、中心静脈から栄養を入れている今の状態は、いわば延命措置であり、それをこの先も継続するつもりかどうかの確認だった。
ここ最近の父は、先に書いたがだんだん元気がなくなってきていたし、加圧のマスクは鼻を押さえるので、皮が捲れてしまってとても痛そうだし。
私は「正直なところ、マスクをはずすこと、栄養を入れるのもやめること、考えたりはしています」と答えた。けれど、姉はまだそうは思えないだろう。

そして今日。目をぱっちり開け、首を持ち上げ、声をかけるとしっかりうなずく父がいて、ああ、まだ頑張ろうとしているのだなと感じた。
安易な判断はできない。
母がお世話になっている小規模多機能施設のNさんが(今日は病院についてきて下さったのだ)そんな父を見て、「お父ちゃん、まだ頑張ろうとしてはるやん。上のお姉ちゃんが、まだマスクを外したり考えられないの、わかるわ」とおっしゃった。
それから、「お父ちゃんの性格やったら、まだあきらめてへんやろうな」とも。
母も父も、パッと見では「もう生きているだけ」のように見えるかもしれない。母の場合は、表情もなくなってきているし、何もわからないのに……って。
父の場合は、口から栄養を摂れず、呼吸も機械頼りなのに……って。
それでも、家族や近い人には、生きようとする意思が見える。家族の顔を見れば、喜ぶ一瞬の表情が見える。

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by honnara-do | 2018-06-10 13:51 | 家族 | Trackback

作家・楠章子のきまぐれ*のんびりブログ*日々のささやかなことを書いていこうと思います


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